ドイツからチェコへ (エルベ川沿いに)2012年09月17日 10:30

ドイツの古都ドレスデンからチェコの首都プラハへは、エルベ川に沿って行く。この区間には2時間ごとにECが走っている。客車はドイツ鉄道(DB)、チェコ鉄道(ČD)、ハンガリー国鉄(MAV)が担当している。
ドイツは交流15,000ボルト、チェコは直流3,000ボルト。国境が電化方式の切換地点で、ここを直通するために専用の2電源対応機関車がチェコで開発された。ドイツでは180型、チェコでは371・372型である。

■2006年6月28日
EC 173列車 (ウィンドボナ)
ハンブルク・アルトナ駅(7:04)→ウィーン南駅(19:03)
 ※実際はバート・シャンダウ駅(12:44発)からプラハ・ホレショビツェ駅(14:27着)まで乗車。

ECは通常はドレスデン中央駅で2電源対応機関車に交換する、この年はドレスデン中央駅の大改修工事の影響で、もっとチェコ寄りのバート・シャンダウ駅に変更になった。同駅までは先行するローカル列車で行くことにした。

1年前のドレスデン中央駅での機関車交換風景。EC 177がベルリンから到着。2005年7月12日撮影。

チェコ鉄道の2電源対応機関車に交換。2005年7月12日撮影。

ドレスデン中央駅を発車。客車はチェコ鉄道の所属だ。2005年7月12日撮影。

エルベ川を左手に見ながら進む。2階建ての客車から撮影。

エルベ川をクルーズする船が見えた。チェコの方向に向かって川を遡っている。

こんな駅もある。

バード・シャンダウ駅に到着。国境は数駅先だ。

プラットホーム側の駅舎。

同じく駅舎。横に長い。

ドイツとチェコを結ぶ大幹線なので、貨物列車が頻繁に通る。これはドイツ鉄道の2電源対応機関車の180型。

こちらはチェコ鉄道の2電源対応機関車の372型。チェコ鉄道の機関車の塗装は白と青に変わりつつある。

EC 173が到着。エルベ川沿いを走るせいか、この列車の始発はエルベ川が北海に注ぐ町のハンブルク(ハンブルク・アルトナ駅)だ。

ドイツ鉄道の電気機関車はここまで。いったんチェコ側に引き上げ。

チェコ鉄道の2電源対応機関車371型が近づいてきた。371型は372型の高速タイプ。この機関車は以前ドイツ鉄道の所属だったため、チェコ鉄道の塗装ではなく、ドイツ鉄道の赤い塗装のままだ。

連結が終了。客車はドイツ鉄道の所属だ。2電源対応の機関車なので、国境で走りながら電源を切り替える。

左右がよく見えるので食堂車に移動した。ポテトがおいしかった。

国境を越えてチェコに入ると、エルベ川はラべ川と呼ばれる。

チェコのジェチーン(Děčín)駅に到着。ドレスデン中央駅から乗ってきた係官はここで下車する。当時は列車内でパスポートチェックがあった。

反対側の窓から。

少し行くとウースチー・ナド・ラベム(Ústí nad Labem)駅に到着。ウースチー・ナド・ラベムはラべ川にあるウースチーの意(フランクフルト・アム・マインと同じ)。

プラハ郊外のプラハ・ホレショビツェ駅に到着。当時はプラハ中央駅に行く列車以外のECは線路容量の関係で中央駅に寄らない。乗客はここで下車し地下鉄などに乗り換える。2電源対応機関車もここまで。

チェコ鉄道の機関車が来ると思ったら、スロバキア鉄道の機関車がやって来た。

出発準備が完了。この機関車はオーストリアとの国境駅のブジェツラフ(Břeclav)まで行く。