チョープ駅 (ウクライナ)2012年09月25日 13:31

ウクライナの国境駅のチョープ(Chop)駅はハンガリーとスロバキアに接している。広軌のチョーップ駅まで、標準軌間のハンガリー国鉄(MÁV)とスロバキア鉄道(ZSSK)の列車が乗り入れて来る。

■2010年9月15日

チョープ駅の駅舎。

チケット売り場はかなり広い。薄暗かった記憶がある。掲げてある絵が昔のソ連邦を思わせる。両替をする人が寄って来た。

キエフ寄りの跨線橋から見たチョープ駅の構内。左が駅舎。1番線は標準軌間と広軌のデュアルゲージ、2番線は広軌。ローカル列車が発着するようだ。

3番線は標準軌間。遠くにスロバキア鉄道の機関車が見える。4番線・5番線は広軌で、低いフェンスで区切られている。主に長距離の列車が発着するようだ。

同じ跨線橋からキエフ方向を見る。右がデュアルゲージの1番線。1番線と3番線の標準軌間が右奥の台車交換施設に延びる。

跨線橋の下から見たデュアルゲージの1番線。ウクライナの西部は直流3,000ボルトで電化されていて、スロバキアと同じである。

跨線橋の近くからキエフ方向を見る。

標準軌間は右にカーブし、台車交換施設に行く。

台車交換施設。モスクワやキエフから来た列車はここで標準軌間の台車に交換してブダペストに向かう。逆にブダペストから来た列車はここで広軌の台車をに交換する。青い装置が台車交換時に客車を持ち上げるジャッキだ。

交換された台車。来た時と帰る時は同じ台車なのだろうか。それとも別の台車なのだろうか。

台車交換施設の全景。ここでの台車交換は1往復の列車(15列車・16列車=ティサ号)のみ。夜間・早朝で作業を見るのは難しい。

この建物の階段から台車交換施設の全景を撮影した。信号扱い所と思ったが、そうではなかった。台車交換作業を監視するためのもののようだ。

建物の内部から撮影。

駅に接して機関車の留置施設がある。左は2両連結の電気機関車、右はディーゼル機関車。跨線橋から撮影。

反対側から見た同じ電気機関車。

チョープ駅で見たウクライナの機関車や電車(EMU)。これはキエフ方向から到着する列車で、電気機関車は2両連結のVL11M型。

これはキエフ方向へ向かう始発列車で、電気機関車は2両連結のVL10型。機関車の窓の下にあるマークはウクライナの国章。

2番線の6両編成の電車(EMU)。近くのウージュホロド(Ushgorod)駅へ行くローカル列車と思われる。旧ソ連邦ではおなじみの電車。

ChME3型ディーゼル機関車。客車の入換えを行っていた。

チョープ駅の隣のレストランで昼食。言葉が通じず、絵入りのメニューもない。ビールを飲むジェスチャーと食べるジェスチャーで出てきたのがこれ。


駅では雑誌(Today's Railways)のチョープ駅の記事のコピーを見せたら、皆さんとても親切で、 写真撮影には何の問題もなかった。ところがスロバキアに戻る直前に駅のホールで写真を撮ったら警備の人間に呼び止められた。居合わせた女性の駅員がとりなしてくれて危うく難を逃れた。ウクライナは駅での写真撮影は禁止なのだろうか。