サンクトペテルブルクの駅 その1 (モスコーフスキー駅)2013年02月07日 10:31

ロシア第2の都市サンクトペテルブルクには5つの主要駅がある。これからこの5つの駅を紹介します。

最初はサンクトペテルブルク・モスコーフスキー駅。モスクワ・サンクトペテルブルク鉄道の起点駅として1851年に開業。設計者はモスクワ・レニングラーツキー駅と同じコンスタンチン・トーン。地下鉄の最寄駅は1号線のプローシャチ・ヴォススターニヤ駅。

■2011年7月9日、10日に撮影

サンクトペテルブルク・モスコーフスキー駅の駅舎。7月9日撮影。

別の角度から見た駅舎。。左が蜂起広場(プローシャチ・ヴォスターニヤ)。7月10日撮影。

駅の入口では危険物のチェック。ただしチェックをしていない入口もあり、効果のほどは不明。7月10日撮影。

ただし、「サプサン」に乗車する場合は、もう1回チェックを受ける(モスクワも同様)。7月10日撮影。

待合席のあるホール。飾ってある像は何だろうか。左の壁面には路線図。7月9日撮影。

駅の時刻表。左が出発、右が到着。モスクワ行きの列車番号は奇数だ。7月9日撮影。

モスコーフスキー駅に到着した158列車「サプサン」。7月9日撮影。

出発する「サプサン」が2編成並んでいる。15:00発の175列車(モスクワ経由、ニジニ・ノヴゴロド行き)と15:15発の161列車(モスクワ行き)。175列車のモスクワの停車駅はレニングラーツキー駅でなくクールスキー駅。左に小さく近距離列車(電車:エレクトリーチカ)が写っている。7月10日撮影。

158列車でモスコーフスキー駅に到着する直前に駅構内で見たチェコスロバキア(当時)製のChS200型電気機関車。最高速度は時速200キロ。2007年にテロに遭い脱線したが、復活した。7月9日撮影。

158列車の反対側には、直前にモスクワ・レニングラーツキー駅から到着した168列車「ネフスキー急行」が。650キロをノンストップで4時間45分で結ぶ。この列車はなぜかトーマス・クックのヨーロッパ鉄道時刻表には載っていない。7月9日撮影。

168列車「ネフスキー急行」(モスクワ13:00発→サンクトペテルブルク17:45着)を牽引してきたChS200型の電気機関車。高速で走るのでパンタグラフの形状が違う。7月9日撮影。

夜は続々と夜行列車が発車する。ChS6型が牽引する19:02発のタンボフ(Tambov)行き111列車。7月9日撮影。

こんな客車も連結されている。「ポロネーズ」と書いてある。7月9日撮影。

これもあまり見ない塗装の客車。7月9日撮影。

22:40発のサマーラ(Samara)行きの107列車を牽引するChS2T型。22時過ぎなのにまだこんなに明るい。7月9日撮影。

発車を待つ27列車の乗務員。7月9日撮影。

こんな塗装の客車も連結。キリル文字で「SAMARA」と書いてある。乗務員が安全確認の旗を出している。7月9日撮影。

23:00発のモスクワ行きの25列車「スメナ(Smena)」を牽引するChS2T型。7月9日撮影。

客車にキリル文字で「スメナ」と書いてある。7月9日撮影。

車両基地からプラットホームに列車を回送してきた入換用のディーゼル機関車。7月9日撮影。

先頭にはまだ電気機関車が連結されていない。63列車化53列車のどちらかだろう。7月9日撮影。

蜂起広場の反対側にある地下鉄1号線のプローシャチ・ヴォススターニヤ駅。7月9日撮影。

サンクトペテルブルクの駅 その2 (ヴィチェプスキー駅)2013年02月08日 11:01

サンクトペテルブルク・ヴィチェプスキー駅はモスコーフスキー駅の西南にあり、ベルリン、ワルシャワ、ミンスク、キエフ、バルト海のリガ・ヴィリニュスなどへの列車が発車する。1838年の開業で、サンクトペテルブルクで一番古い駅だ。地下鉄の最寄駅は1号線のプーシキンスカヤ駅。

■2011年7月9日に撮影

サンクトペテルブルク・ヴィチェプスキー駅の駅舎。

駅舎の待合ホール。モスコーフスキー駅ほど混雑していない。

プラットホームは2階にある。階段の石がすり減っている。

駅舎内の階段を上ってプラットホームに出る。珍しくプラットホームに売店があった。

プラットホームから駅舎を見る。長距離列車のプラットホームには架線がない。

TEP70BSが牽引するリガ・ヴィリニュス行きの37列車。

列車の前半分がラトビアのリガまで行く。

客車はラトビア鉄道の所属。手前の客車は軽食堂車のようだ。

客車の入口では客室乗務員がチケットをチェックする。

列車の後ろはリトアニア鉄道のヴィリニュスまで行く。客車はリトアニア鉄道の所属。

リガ行きとヴィリニュス行きの境

この客車は食堂車のようだ。ナイフとフォークのマークが貼ってある。

最後部に1両だけロシア鉄道の客車が連結。ラトビアとの国境駅まで行くようだ。

列車は20:40に発車。ラトビアの客室乗務員がおなじみの安全確認。

リトアニアの客室乗務員も安全確認。

列車は一路リガ・ヴィリニュスへ。

隣のプラットホームにはTEP70型ディーゼル機関車が牽引する列車が発車を待っていた。

別のプラットホームには近郊列車(電車:エレクトリーチカ)が。こちらは電化されている。

車両基地からリガ中央駅にバック運転で回送されるサンクトペテルブルク・ヴィチェプスキー駅行きの38列車。リガ中央駅で2008年6月9日撮影。

38列車を牽引するリトアニア鉄道のTEP70型ディーゼル機関車。リガ中央駅で2008年6月9日撮影。

「ラトビア急行」と書かれた客車。リガ中央駅で2008年6月9日撮影。

サンクトペテルブルクの駅 その3 (バルチスキー駅)2013年02月10日 11:37

サンクトペテルブルク・バルチスキー駅はヴィチェプスキー駅の西南にあり、長距離列車は発着せず、近郊列車(電車:エレクトリーチカ)のみが発着する。1857年の開業。最寄りの地下鉄駅は1号線のバルチースカヤ駅。

■2011年7月10日に撮影

サンクトペテルブルク・バルチスキー駅(右)と地下鉄のバルチースカヤ駅
(左)。

バルチスキー駅の駅舎。

駅舎の内部。人が意外と多い。

この駅はモスクワのサヴョロフスキー駅と同じく近郊列車のみ。そのため、自動改札機が設置されていて、チケットなしではプラットホームに入れない。

自動改札機。隣の駅までのチケットを買って、プラットホームに入ればよかった。奥に小さくエレクトリーチカが見える。次回はプラットホームに入ってみよう。

サンクトペテルブルクの駅 その4 (ラドジスキー駅)2013年02月11日 09:39

サンクトペテルブルク・ラドジスキー駅はモスコーフスキー駅の東にある。サンクトペテルブルクの主要5駅の中でただ1つ頭端タイプでなく、直通タイプのプラットホームだ。そのため、モスクワからサンクトペテルブルクを経由して目的の駅に向かう列車はこの駅に停車する。2003年の開業で新しい。

■2011年7月10日に撮影

プラットホームから見たサンクトペテルブルク・ラドジスキー駅の駅舎。

プラットホーム群を挟んで両側にある丸い建物。

時刻表。昼は列車がほとんどない。夕方から出発ラッシュになる。ムルマンスクから21列車が到着した。

ChS2T型に牽引されて到着した21列車。左に近郊列車(電車:エレクトリーチカ)が見える。

ムルマンスクは北極圏で最大の都市。この駅から1438キロある。

プラットホームの屋根を支える丸い柱。新しい駅なのですっきりしている。

駅舎に行くスロープ。エスカレーターはなかったように思う。

スロープを横から見た。勾配が緩やかなので、長い。

サンクトペテルブルクの駅 その5 (フィンランドスキー駅)2013年02月12日 09:15

サンクトペテルブルク・フィンランドスキー駅はモスコーフスキー駅の北にある。西ヨーロッパのフィンランドへ向かう列車が発着する。1870年の開業。地下鉄の最寄駅は1号線のプローシャチ・レーニナ駅。

■2011年7月10日に撮影

サンクトペテルブルク・フィンランドスキー駅はレーニン広場に面していて、広場にはレーニンの像が立っている。写真は駅舎から見たレーニン像(背中)。レーニンは1917年のロシア革命時に亡命先のフィンランドから鉄道でフィンランドスキー駅に到着し、演説をした。時間がなく、レーニン像と駅舎を入れた写真を撮ることができなかった。

駅の案内。フィンランドからの旅行者が利用するせいか、他の駅と違い親切だ。線路は10本ある。

駅舎のホール。天井が高く、開放的だ。奥に自動改札機が見える。

プラットホームから見た駅舎。屋上にはロシア語(右)の他に英語(左)でも駅名が表示されている。

一番左のプラットホームでフィンランド・ヘルシンキ中央駅への出発を待つ153列車「アレグロ」。4往復の列車が設定されている。駅舎正面からはチケットなしでプラットホームに入れないが、駅舎の左からは自由に入ることができた。

「アレグロ」の電車は振り子式。2010年12月から運行を開始。似た電車はヨーロッパでいくつか走っている。ロシア鉄道の軌間は1520ミリ、フィンランド鉄道の期間は1524ミリだが、問題なく直通している(電化方式も違う)。両鉄道の合弁会社が所有。

近郊列車(電車:エレクトリーチカ)。

駅舎の左側に停車していたトラム。パンタグラフがユニークだ。

「アレグロ」が運行する前は、ヘルシンキ中央駅とサンクトペテルブルク・フィンランドスキー駅の間には2往復の客車の国際列車が走っていた。これはそのうちの1つの「シベリウス」。ヘルシンキ中央駅で2008年6月7日撮影。

「シベリウス」を牽引するフィンランド鉄道のSr1型の電気機関車。だ。ソ連製。この日は重連だった。ヘルシンキ中央駅で2008年6月7日撮影。

両方の客車にはシベリウスと書かれていた。ヘルシンキ中央駅で2008年6月7日撮影。

ヘルシンキ中央駅を発車した「シベリウス」。ヘルシンキ中央駅で2008年6月7日撮影。