旧ユーゴ その2 (スロベニアからクロアチアへ) ― 2012年10月13日 18:01
同じ旧ユーゴスラビアだが、スロベニア鉄道(SŽ)は直流3,000ボルト、クロアチア鉄道(HŽ)は交流25,000ボルト(直流3,000ボルトもある)と電化方式が違う。国境で両国の機関車の交換はどのようにしているのだろうか。
■2007年6月4日
IC 111・211列車
ミュンヘン中央駅(7:26)→ベオグラード駅(22:50)
※実際はリュブリャナ駅(14:08発)からザグレブ中央駅(16:32着)まで乗車。
■2007年6月4日
IC 111・211列車
ミュンヘン中央駅(7:26)→ベオグラード駅(22:50)
※実際はリュブリャナ駅(14:08発)からザグレブ中央駅(16:32着)まで乗車。
リュブリャナ駅の駅舎。スロベニア語で「鉄道駅」と書いてある。リュブリャナは小さいが落ち着いた、いい町(首都)だ。
丘の上のリュブリャナ城から見たリュブリャナの市街。
プラットホームから見たリュブリャナ駅の駅舎。停車しているのは両方ともディーゼル動車(DMU)の713・715型。塗装が違うので別の形式のように見える。
スロベニア鉄道(SŽ)の342型の電気機関車。これは旧塗装。4両の客車はチェコ鉄道で、リュブリャナ駅が始発のプラハ中央駅行きのくEC100列車だ。
これは362型。現在では引退して見ることができないようだ。
新塗装の363型。フランスでよく見かける機関車と同じ(フランス・アルストム製)。
最新の541型。オーストリアなど東ヨーロッパでよく見かける機関車。複数電圧に対応していて、オーストリアなどの隣国に乗り入れることができる。
オーストリア鉄道の複数電圧対応の1216型もスロベニア鉄道に乗り入れる。この貨物列車は両国の機関車の重連。
6番線の列車表示装置。
列車が到着した。最新の541型だった。
列車は定刻にリュブリャナ駅を出発した。最後部から撮影。右に見えるのはローカル用の電車(EMU)。
この列車はドイツ・ミュンヘン中央駅からオーストリア・ビラッハ中央駅まではIC111で、オーストリア・ビラッハ中央駅からベオグラード駅まではIC211(愛称はサバ)となる。
前日にリュブリャナ駅まで乗車した310型とすれ違う。働き者だ。
低地から次第に山の中を走るようになってきた。カーブが多い。振り子式の電車の導入もこのためだ。
ジダニ・モスト(Zidani Most)駅に到着。ここからマリボール駅を経由してオーストリアのリンツ方面に行く線がある。
ジダニ・モスト駅を発車。ここもサバ川沿いの駅だ。
ジダニ・モスト駅を出てすぐに列車(IC1252か)とすれ違う。いつの間にか右側通行になっている。
スロベニアの国境駅のドボバ(Dobova)駅の構内を通過。新旧の塗装の363型が待機。
ドボバ駅に到着。
列車の最後部が1等車。プラットホームの中央が直流と交流の境界になっているようだ。後で調べて分かったが、この駅では架線の電圧が切り替えられるようにはなっていない。
機関車はパンタグラフを降ろして駅に進入。別の国の機関車がその機関車を連結していったん引き上げ、別の線でこの機関車を突き放して相手の国側に戻すようだ(youTubeに動画がある)。このような珍しい機関車交換をしているのが分かっていれば、先頭客車に移動していたのだが。
機関車はパンタグラフを降ろして駅に進入。別の国の機関車がその機関車を連結していったん引き上げ、別の線でこの機関車を突き放して相手の国側に戻すようだ(youTubeに動画がある)。このような珍しい機関車交換をしているのが分かっていれば、先頭客車に移動していたのだが。
ドボバ駅で出入国審査が行われる。プラットホームにも駅舎にも係官がいて監視している。
出入国審査が終わると、自由にプラットホームで出られる。機関車はクロアチア鉄道(HŽ)の1142型だった。
列車の最後部からスロベニア側を撮影。今まで列車牽引してきた541型が見える。
ドボバ駅を提示に発車。停車時間は17分だ。
こちらにはクロアチア鉄道の電気機関車が待機。プラットホームには仕事を終えた入出国審査の係官がいる。ほんの少し行くと国境だ。
スロベニアとクロアチアの国境を越えて少し行くと、最初のSutla駅を通過する。左の2つの線路が本線。右の線路は国境沿いに行く線。ちょうど3両編成の電車が到着した。
次の駅のSavski Marof駅に停車。ここが実質的なクロアチアの国境駅だ。
この駅の停車時間は1分。3複線はここまでだった。
またローカルの電車とすれ違う。
ドボバ駅から30分弱でザグレブ中央駅に到着。意外なことに機関車が引き上げる。機関車の交換だ。
今度は1142型ではなく1141型が近付いて来た。
発車を待つ列車。ザグレブ中央駅の停車時間は16分もある。
乗ってきた列車に出発合図をする駅員。
列車はベオグラード駅まで行く。
プラットホーム側から見たザグレブ中央駅の駅舎。
ザグレブ中央駅の駅舎。
夜の駅舎。
駅前にはトラムの停車場がある。
これは新型の車両。
旧ユーゴ その1 (イタリアからスロベニアへ) ― 2012年10月12日 14:12
旧ユーゴスラビア(ユーゴスラビア社会主義連邦共和国)はスロベニア、クロアチア、セルビア、マケドニアなどの国から構成されていた。現在のスロベニアはEU加盟国でユーロを導入していて、他の国とは異なる。また電化方式も隣のイタリアと同じ直流3,000ボルトで、他の国とは異なる。
■2007年6月3日
EC 51列車 (カサノバ)
ベネチア・サンタルチア駅(15:44)→リュブリャナ駅(19:42)
■2007年6月3日
EC 51列車 (カサノバ)
ベネチア・サンタルチア駅(15:44)→リュブリャナ駅(19:42)
ベネチア・サンタルチア駅の駅舎。平屋造り。
駅の正面は「大運河」。駅のプラットホームは行き止まり方式で、運河に直角の方向に並んでいる。
駅の左手には水上バスとゴンドラの乗り場がある。
駅前の「大運河」を進むと有名なリアルト橋が見える。
ベネチア・サンタルチア駅のEC。EC(特急列車)というと客車の列車が多いが、これは3両編成のスロベニア鉄道(SŽ)の310型電車。旧フィアット製で、カーブを速く走ることができる振り子式。同じものがチェコ、ポルトガルなどで見られる。
2等車の座席。1列4人。中央にテーブルのあるお見合い席。
1等車の座席。こちらは1列3人。振り子式なので車体幅が少し狭いようだ。天井も低い気がする。
ベネチア・サンタルチア駅を提示に出発。プラットホームに停車の電車はこの電車の本家のイタリア鉄道のETR470型と思われる。
すぐにイタリア本土との連絡橋を渡る。かなり長い橋だ。
国境近くの都市のトリエステへ行く線が分岐。
すぐにイタリアの国境駅であるビッラ・オピチーナ駅に到着。車内で出国のパスポートチェックがあった(今はスロベニアがシェンゲン条約に加盟のため無いはず)。この駅で乗務員が交代し、スロベニア鉄道の車掌(手前)と運転士が前の運転席のドアから列車に乗り込む。
駅員の出発合図でビッラ・オピチーナ駅を定刻に発車。
国境を越えるとスロベニアの国境駅のセザナ(Sežana)駅に到着。ここで入国のパスポートチェックがある。この駅からの乗客はパスポートチェックが終わるまで駅の改札口で待たされる。
出発を待つ列車。パスポートチェックのため停車時間は17分もある。国際列車なのにたったの3両。
プラットホーム側から見た駅舎。正面も撮りたかったが、列車を大きく離れるのが怖く、断念した。
出発を待つ列車の運転士。
セザナ駅の次はポストイナ(Postojna)駅に停車。次の停車駅は終着のリュブリャナ駅だ。
リュブリャナ駅に到着。20時前だがまだ明るい。
ECはここまでだが、電車はこれからICS26としてマリボール駅までひと働きする。
数分の停車時間であわただしくスロベニア第2の都市のマリボールへ向かう。
※現在はスロベニア鉄道の310型電車のイタリア乗り入れは無い。イタリアの新しい信号システムに対応できないのが理由。ちょっと残念だ。
※現在はスロベニア鉄道の310型電車のイタリア乗り入れは無い。イタリアの新しい信号システムに対応できないのが理由。ちょっと残念だ。
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