タルゴ その2 ― 2012年07月30日 09:30
タルゴは軌間(ゲージ)の違うフランスへ乗り入れるために、1968年に軌間変更機能が開発された。それがこのタルゴIII-RD、通称赤タルゴ。
列車の軌間変更と機関車交換はスペインの国境駅であるポルトボウ駅の先で行われる。
■2009年10月11日
73列車 (カタラン タルゴ)
バルセロナ・フランサ駅(8:45)→モンペリエ駅(13:22)
列車の軌間変更と機関車交換はスペインの国境駅であるポルトボウ駅の先で行われる。
■2009年10月11日
73列車 (カタラン タルゴ)
バルセロナ・フランサ駅(8:45)→モンペリエ駅(13:22)
バルセロナ・フランサ駅の外観。中心部から少し離れている。
駅の正面玄関をくぐるとドームに覆われたプラットホーム。
朝なので発着の列車が多い。最新のタルゴ列車だ。私の乗るカタラン タルゴは12番線。
駅の出発案内盤。8:45発だ。
カタラン タルゴを牽引するのは252型電気機関車。
連接者なので、客車1両の長さが短い。
客車の出入口。
12号車の案内盤。
カタラン タルゴの最後部。右下にちょと見えるのは車両基地から駅まで牽引してきた機関車。
私の座席。進行方向の右側。通路ドアがあるので、1人シート(前は2人シート)。
ホテルで朝食を取れなかったので、ビュッフェでマフィン(1.5ユーロ)とコーヒー(1.55ユーロ)の朝食。
ポルトボウ駅に到着直前に左手に海が見えた。スペインの赤土と緑に慣れた目に新鮮に映った。
スペインの国境駅のポルトボウ駅に到着。
いよいよ軌間変更と機関車交換が始まる。
まずスペインの電気機関車を外す。遠くに見える山が国境で、列車はトンネルで国境を越える。
写真には見えないが、先頭の機関車が外された列車の後ろには推進用の機関車が連結されたはずだ。
外された機関車が隣の線に戻ってきた。
列車はゆっくりと前方の軌間変更施設(小屋)へ進む。施設の先にはフランスの機関車が見える。
軌間変更施設に近づいた。ここでレールの幅が1668ミリから1435ミリに徐々に狭まり、左右の車輪の幅が変更される。
軌間変更施設の前の看板は、LIMITE RENFE (スペイン国鉄の終わり)。
列車を降りていいと言われ、施設の中の軌間変更を観察。レールと車輪を冷やすために水を放水。右がフランス側。
同じ所をスペイン側に振り返って撮影。作業員が列車から飛び降りてきたのが入ったようだ。
同じシーン。急いで撮ったので肝心の車輪が写っていない。
軌間変更施設の先にはフランスの電気機関車が待機。
軌間変換施設のフランス側には、LIMITE S.N.C.F. (フランス国鉄の終わり)の看板。
列車の先頭が施設を出るとフランスの機関車と連結。たぶん後部で列車を推進してきたスペインの機関車は切り離され、今度は、フランスの機関車が牽引して軌間変更を行う。奥に見えるのが国境のトンネル。
軌間変更を終わり、フランスの機関車に牽引されてフランスの国境駅のセルベール駅に到着。工事中だった。
ポルトボウ駅・セルベール駅間の詳しい配線図がここにある。
http://www.bueker.net/trainspotting/stations_cerbere.php
ポルトボウ駅・セルベール駅間の詳しい配線図がここにある。
http://www.bueker.net/trainspotting/stations_cerbere.php
ナルボンヌ駅に到着。隣に見えるのはTGV。
終着駅のモンペリエ駅に到着した列車の最後部。
列車の最前部。既に機関車は切り離されていた。
残念ながら、このカタラン タルゴは2010年12月18日で廃止になった。
残念ながら、このカタラン タルゴは2010年12月18日で廃止になった。
タルゴ その1 ― 2012年07月29日 16:33
タルゴ(Talgo)は、スペインで開発された左右独立一軸台車を持つ連接型客車、またはその列車、そしてその客車のメーカー名でもある。曲線の多い、1668ミリの広軌(ブロードゲージ)を走るために開発された。その後、1435ミリの標準軌間(スタンダードゲージ)のフランスに乗り入れるために、軌間変更機能が追加された。
■2009年10月8日
335列車 (ルシタニア)
リスボン・サンタアポローニャ駅(22:30)→マドリード・チャマルティン駅(9:03)
ポルトガルの首都とスペインの首都を結ぶ列車はこの1往復のみだ。ポルトガルもスペインも広軌。ポルトガルは1664ミリ、スペインは1668ミリと微妙に違うが問題なく直通運転している。スペインの国境駅のバレンシア・デ・アルカンタラ駅で機関車を交換する。
■2009年10月8日
335列車 (ルシタニア)
リスボン・サンタアポローニャ駅(22:30)→マドリード・チャマルティン駅(9:03)
ポルトガルの首都とスペインの首都を結ぶ列車はこの1往復のみだ。ポルトガルもスペインも広軌。ポルトガルは1664ミリ、スペインは1668ミリと微妙に違うが問題なく直通運転している。スペインの国境駅のバレンシア・デ・アルカンタラ駅で機関車を交換する。
夜のサンタアポローニャ駅
タルゴを牽引するディーゼル機関車。後ろに見えるタルゴは重心が低いのが分かる。
機関車の次は電源車。
後部から見たタルゴ。連接型で1両の長さが短い。
タルゴの心臓部、左右独立一軸台車。レールの継ぎ目ではタン・タンと独特の音がする。
隣には明日に備えて特急電車アルファ・ペンドゥーラルが休む。
寝台車の内部。2人部屋だが1人で使用。
手洗いの設備がある。
枕元には水のペットボトルがあった。
お客を待つ食堂車。私は駅でビールを買い(1.8ユーロ)、自室で飲んだ。
リスボン・オリエンテ駅に少し停車。
スペインのバレンシア・デ・アルカンタラ駅に到着。機関車交換の写真を撮ろうとしたら禁止された。上下の列車はここで交換する。リスボンからの機関車はここで折り返して、マドリードからの姉妹列車を牽引する。
待合室への入り口。張り紙は日本と同じように指名手配写真のようだ。
マドリードからの姉妹列車。
駅の信号所。ここでポイントの切換を行う。
信号所の内部。奥に駅構内の配線盤がある。
駅のポイントはここからテコで動かす。
朝の8時前に乗務員が「ブレックファースト」と呼びに来た。
フルーツがメーンの朝食。
チャマルティン駅に到着した列車。
隣のホームから撮影。在来線での写真撮影はそれほど問題なかった。
チャマルティン駅の外観。
【おまけ】リスボン市内の路面電車。坂が多く、ビルの間の細い道を縦横に走る。
【おまけ】ポルトガルでは色々な場所にアズレージョ(タイル)を見ることができる。
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