旧ユーゴ その4 (セルビアからブルガリアへ)2012年10月21日 17:02

セルビア鉄道(ŽS)とブルガリア国鉄(БДЖ/BDZ)は同じ交流25,000ボルトの電化方式だ。両国の首都を結ぶ線だが、直通列車は1日にわずか2往復しかない。セルビアは中央ヨーロッパ時間、ブルガリアは東ヨーロッパ時間を採用している。そのため、国境で時間を1時間進める必要がある。

■2007年6月6日
D 491列車
ベオグラード中央駅(8:40)→ソフィア中央駅(17:44)

ベオグラード中央駅前のトラム。

ベオグラード中央駅の駅舎。

中央駅のプラットホーム。右がローカル用、左が長距離用。すでにソフィア中央駅行の列車が入線している。

列車は客車が5両だ。一番後ろの客車(寝台車)はイスタンブール駅まで行く。

列車を牽引する電気機関車は461型。

定刻にベオグラード中央駅を発車。駅の構内は広い。

駅のはずれに機関車の留置場所がある。

留置場所には蒸気機関車が放置されていた。いつまで使われていたのだろうか。

ベオグラード郊外の4線区間を行く。まもなく4線は終わり、単線や複線が続く。客車の落書きがひどい。2両目の客車の塗装は右と左で違うようだ。

Palánka駅に停車。女性の駅員が列車を監視。

ヤゴディナ(Jagodina)駅で列車交換。この機関車には昨日出会った。ここから単線になる。

ニシュ(Niš)駅に到着。各方面への分岐駅で、マケドニアへ向かう線が出ている。セルビアで3番目の都市だ。

電化区間はここまで。ここまで列車を牽引して来た機関車が切り離される。

列車の反対側にディーゼル機関車が連結。進行方向が逆になる。時刻表上での停車時間は32分もある。

隣のプラットホームの列車。同じ461型だが、塗装がボロボロ。

駅構内の機関区では牽引して来た機関車がパンタグラフを下して一休みしていた。

その先にはまたも蒸気機関車が放置されていた。

ニシュ駅から国境まで単線が続く。機関車は音が大きく排煙もすごい。スピードは出ず、駅の手前でいったん停止するので、次第に遅れる。この区間は完全にローカル線だ。

車窓にこのような石灰岩が続く。

列車の後ろを振り返る。スロベニア以来のトンネルもある。


Bela Palanka駅に停車。30分遅れで発車した。

ひなびたČiflik駅で長時間の運転停車。

停車は姉妹列車との交換のためだった。

この区間の列車は昼が1往復、夜に1往復とさびしい状態だ。

構内のカーブをゆっくり進む姉妹列車。

セルビアの国境駅のディミトロブグラード(Dimitrovgrad)駅に到着。今までの駅とは違う見違えるような駅だ。架線も張られ、ブルガリア国鉄の電気機関車が待機していた。プラットホームには乗客が多数。外に出ようとしたら係官に制止された。

列車から見た駅舎。乗客はぶrこウガリアからこまでたばこなどを買い出しに来るようだ。

セルビア鉄道のディーゼル機関車が切り離され、ブルガリア国鉄の電気機関車が前進して、客車に連結する。機関車は44型だが、更新・改造されて特別の塗装を施されている。出国と入国の両方のチェックをここで行った。

列車は満員になった。駅を45分遅れて発車した。ソフィアの近郊まで単線が続く(写真は駅の構内)。

ソフィア中央駅に到着。約1時間半遅れた。機関車は到着後すぐに切り離された。

ソフィア中央駅の駅舎はコンクリート製でばかでかい。ちょうどブカレスト来た駅を経由してモスクワへ行く列車が停車していた。