旧ユーゴ その3 (クロアチアからセルビアへ) ― 2012年10月18日 13:56
クロアチア鉄道(HŽ)もセルビア鉄道(ŽS)も電化方式は同じ交流25,000ボルト。そのため機関車の交換はスムーズだ。クロアチアの国境駅はTovarnik駅、セルビアの国境駅はŠid駅。
■2007年6月5日
741列車
ザグレブ中央駅(9:00)→ビンコビチ駅(12:04)
419列車
ビンコビチ駅(12:26)→ベオグラード中央駅(15:33)
■2007年6月5日
741列車
ザグレブ中央駅(9:00)→ビンコビチ駅(12:04)
419列車
ビンコビチ駅(12:26)→ベオグラード中央駅(15:33)
ザグレブも落ち着いた歴史ある町(首都)だ。中央駅から少し歩いた丘の上にある聖マルコ教会。屋根のモザイクが印象的。右がザグレブ市の紋章だそうだ。
中央駅前の停車場ののトラム。後ろに駅舎が見える。
チケット売り場。国際列車のチケットは専用の窓口で販売する。
プラットホームへの入口(ヨーロッパでは改札はしない)。入口を抜けると左か右の駅舎の壁にマリア像があり、通る人々が拝んでいた。
この店は主に雑誌を売っていた。
出発時刻案内板。乗車する列車は上から5番目。Brziはクロアチア語で急ぎの意味。快速か急行のことだろう。2番線からの発車だ。
発車を待つ列車。4両の客車にミュンヘン中央駅から到着した列車の1両を先頭に連結して、5両編成になった。赤い帽子の駅員が出発合図板を脇にかかえている。客車はすべてクロアチア鉄道の所属。
1等車のコンパートメント。きれいだった。
途中の停車駅のNova Gradiška駅。ザグレブ中央駅を出て少し行くと線路が単線になり、長い距離続く。ここはすでに複線に戻っている。
列車の最後部から。クロアチアも右側通行だ。
スラボンスキ・ブロド(Slavonski Brod)駅を発車。この町はクロアチアで6番目の都市で、ローマ帝国時代からあるようだ。アガサ・クリスティの「オリエント急行殺人事件」ではビンコビチ駅とブロド駅の間で事件が発生したことになっている。冬に雪だまりができ、列車(シンプロン・オリエント急行)がストップするとは想像もつかない。
終着駅のビンコビチ(Vinkovic)駅に到着。
列車を牽引してきた機関車が引き上げ、代わって入換用の機関車が来て列車に連結。
牽引してきた機関車は別の線路を使ってザグレブ側に戻る。
先頭の1両の客車(ミュンヘン中央駅から)を連れて、入換機関車が移動。1番左がザグレブからの客車。2番目がザグレブ中央駅に向かう始発の列車。そして3番目がベオグラード中央駅に向かう列車。この列車の先頭に連結する。
ビンコビチ駅は構内が広く、3つ見えるプラットホームの左手に駅舎と片側のプラットホームがある。
連結する直前。
国境までわずかだが、別の機関車が牽引する。客車は合計で3両だ。それでも乗客は少ない。
間もなく国境。天気が良く、列車の影がバラストに。線路際の花は何の花だろうか。メモによると、ビンコビチ駅を出ると車内で出国のパスポートチェックがあり、途中駅で係官が列車に乗り込んで税関チェックを行ったようだ。
クロアチアの国境駅のTovarnik駅に到着。機関車がどうなったか気になるが、ドアが開かず外に出られない。ここからの乗客は駅舎の隣の事務所の係官がチェックして乗車した。時刻表上の停車時間は13分。
Tovarnik駅を発車。隣に貨物列車がいるが機関車はクロアチア鉄道の機関車だ。われわれの列車の機関車も交換せずに、このままセルビアに行くのだろう。
Tovarnik駅を出ると国境だ。右の看板の辺りが国境と思われる。
まもなくセルビアの国境駅のŠid駅に到着。クロアチア鉄道の機関車が待機している。やはりこの駅で機関車を交換するようだ。
隣のプラットホームにザグレブ方面に行く列車が到着し、セルビア鉄道の機関車を切り離した。奥に見えるクロアチア鉄道の機関車と交代だ。
牽引して来た機関車がいったんクロアチア側に引き上げる。
代わってクロアチア鉄道の機関車が近づいて来た。
クロアチアの機関車が客車と連結。遠くのセルビアの機関車が動き出した。
何とセルビアの機関車が近づいて来た。我々の列車の線路を使って引き上げるようだ。
セルビアの入国審査が終わると、駅舎で待っていた乗客がプラットホームに入って来た。入国審査中はドアが閉まり外に出られない。隣のプラットホームには係官が出国審査中。ここまで牽引して来たクロアチア鉄道の機関車が右に見える。
列車から見たŠid駅の駅舎。駅員が出発合図板を脇にかかえている。
Šid駅を発車。時刻表上での停車時間は20分だ。余裕がなく、先頭の機関車の写真は撮影できなかった。
すれ違ったセルビア鉄道のローカル列車の電車(EMU)。
Ruma駅に停車。
貨物列車が出発を待っていた。
今度は電気機関車に牽引された客車のローカル列車とすれ違う。この機関車は旧塗装だ。
一番後ろの3両目の客車から前を見る。もうすぐベオグラード中央駅だ。
ベオグラード中央駅に到着。初めての行き止まり方式の駅だ。プラットホームは古く、うす汚れている。
ベオグラード市内で見るべきものはあまりない。やはりこれだろうか。1999年のNATO空爆の建物が残っていた。手前をトラムが通過。
旧ユーゴ その2 (スロベニアからクロアチアへ) ― 2012年10月13日 18:01
同じ旧ユーゴスラビアだが、スロベニア鉄道(SŽ)は直流3,000ボルト、クロアチア鉄道(HŽ)は交流25,000ボルト(直流3,000ボルトもある)と電化方式が違う。国境で両国の機関車の交換はどのようにしているのだろうか。
■2007年6月4日
IC 111・211列車
ミュンヘン中央駅(7:26)→ベオグラード駅(22:50)
※実際はリュブリャナ駅(14:08発)からザグレブ中央駅(16:32着)まで乗車。
■2007年6月4日
IC 111・211列車
ミュンヘン中央駅(7:26)→ベオグラード駅(22:50)
※実際はリュブリャナ駅(14:08発)からザグレブ中央駅(16:32着)まで乗車。
リュブリャナ駅の駅舎。スロベニア語で「鉄道駅」と書いてある。リュブリャナは小さいが落ち着いた、いい町(首都)だ。
丘の上のリュブリャナ城から見たリュブリャナの市街。
プラットホームから見たリュブリャナ駅の駅舎。停車しているのは両方ともディーゼル動車(DMU)の713・715型。塗装が違うので別の形式のように見える。
スロベニア鉄道(SŽ)の342型の電気機関車。これは旧塗装。4両の客車はチェコ鉄道で、リュブリャナ駅が始発のプラハ中央駅行きのくEC100列車だ。
これは362型。現在では引退して見ることができないようだ。
新塗装の363型。フランスでよく見かける機関車と同じ(フランス・アルストム製)。
最新の541型。オーストリアなど東ヨーロッパでよく見かける機関車。複数電圧に対応していて、オーストリアなどの隣国に乗り入れることができる。
オーストリア鉄道の複数電圧対応の1216型もスロベニア鉄道に乗り入れる。この貨物列車は両国の機関車の重連。
6番線の列車表示装置。
列車が到着した。最新の541型だった。
列車は定刻にリュブリャナ駅を出発した。最後部から撮影。右に見えるのはローカル用の電車(EMU)。
この列車はドイツ・ミュンヘン中央駅からオーストリア・ビラッハ中央駅まではIC111で、オーストリア・ビラッハ中央駅からベオグラード駅まではIC211(愛称はサバ)となる。
前日にリュブリャナ駅まで乗車した310型とすれ違う。働き者だ。
低地から次第に山の中を走るようになってきた。カーブが多い。振り子式の電車の導入もこのためだ。
ジダニ・モスト(Zidani Most)駅に到着。ここからマリボール駅を経由してオーストリアのリンツ方面に行く線がある。
ジダニ・モスト駅を発車。ここもサバ川沿いの駅だ。
ジダニ・モスト駅を出てすぐに列車(IC1252か)とすれ違う。いつの間にか右側通行になっている。
スロベニアの国境駅のドボバ(Dobova)駅の構内を通過。新旧の塗装の363型が待機。
ドボバ駅に到着。
列車の最後部が1等車。プラットホームの中央が直流と交流の境界になっているようだ。後で調べて分かったが、この駅では架線の電圧が切り替えられるようにはなっていない。
機関車はパンタグラフを降ろして駅に進入。別の国の機関車がその機関車を連結していったん引き上げ、別の線でこの機関車を突き放して相手の国側に戻すようだ(youTubeに動画がある)。このような珍しい機関車交換をしているのが分かっていれば、先頭客車に移動していたのだが。
機関車はパンタグラフを降ろして駅に進入。別の国の機関車がその機関車を連結していったん引き上げ、別の線でこの機関車を突き放して相手の国側に戻すようだ(youTubeに動画がある)。このような珍しい機関車交換をしているのが分かっていれば、先頭客車に移動していたのだが。
ドボバ駅で出入国審査が行われる。プラットホームにも駅舎にも係官がいて監視している。
出入国審査が終わると、自由にプラットホームで出られる。機関車はクロアチア鉄道(HŽ)の1142型だった。
列車の最後部からスロベニア側を撮影。今まで列車牽引してきた541型が見える。
ドボバ駅を提示に発車。停車時間は17分だ。
こちらにはクロアチア鉄道の電気機関車が待機。プラットホームには仕事を終えた入出国審査の係官がいる。ほんの少し行くと国境だ。
スロベニアとクロアチアの国境を越えて少し行くと、最初のSutla駅を通過する。左の2つの線路が本線。右の線路は国境沿いに行く線。ちょうど3両編成の電車が到着した。
次の駅のSavski Marof駅に停車。ここが実質的なクロアチアの国境駅だ。
この駅の停車時間は1分。3複線はここまでだった。
またローカルの電車とすれ違う。
ドボバ駅から30分弱でザグレブ中央駅に到着。意外なことに機関車が引き上げる。機関車の交換だ。
今度は1142型ではなく1141型が近付いて来た。
発車を待つ列車。ザグレブ中央駅の停車時間は16分もある。
乗ってきた列車に出発合図をする駅員。
列車はベオグラード駅まで行く。
プラットホーム側から見たザグレブ中央駅の駅舎。
ザグレブ中央駅の駅舎。
夜の駅舎。
駅前にはトラムの停車場がある。
これは新型の車両。
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