モスクワの駅 その1 (レニングラーツキー駅)2013年01月17日 12:32

ロシアの首都モスクワには列車の行き先別に9つの主要駅がある。これからこの9つの駅を時計回りに紹介してゆきます。

最初はロシア第2の都市サンクトペテルブルク(1924~91はレニングラード)などへ行く列車のモスクワ・レニングラーツキー駅。1851年の開業で、モスクワの中心部から北東に位置している。最寄りの地下鉄駅は5号線(環状線)のコムソモーリスカヤ駅。

■2011年7月7日、8日、9日、10日に撮影

モスクワ・レニングラーツキー駅の駅舎。

駅舎に入ると危険物探知のゲートを通過する。ただし緊張感はない。

プロットホームまでは長く、座席が設置されている。両側にはパンなどの売店などが並んでいる。中央はレーニンの像(後ろ向き)。

レーニンの像。壁には何と書いてあるのだろうか。

レーニンの像を通り過ぎ、ようやくプラットホームに近づく。表示板の左が到着列車、右が出発列車。

駅の案内。右下が入口。長距離列車のプラットホームは2つ半で、線路は左から9、7、5、3、1番線と奇数。これに対して近郊列車(エレクトリーチカ)は改札があり、線路は左から2、4、6、8、10番線と偶数。

時刻表。左が出発、右が到着。列車番号(一番左)はサンクトペテルブルク方向発が奇数、モスクワ発が偶数。昼は150番台・160番台の特急「サプサン」だけで、夕方から深夜にかけて寝台列車が出発する。
サンクトペテルブルク行き以外にもプスコフ行き(298列車、10列車)、ノヴゴロド行き(42列車)などが見える。「ヨーロッパの国際列車」では、フィンランドのヘルシンキ行き(32列車)、エストニアのタリン行き(34列車)が見える。

7番線で発車を待つ朝一の152列車「サプサン」。サプサンははやぶさの意。ドイツ鉄道(DB)のICE3をベースにした10両編成の電車。広軌に対応して車体幅が広くなっている。この列車はサンクトペテルブルクまでノンストップ。7月8日撮影。

158列車「サプサン」。1・2号車がビジネスクラス、3・4・6~10号車がエコノミークラス、5号車はエコノミーとビストロ(軽食)。7月9日撮影。

朝はサンクトペテルブルクなどからの夜行列車の到着ラッシュだ。1番線に到着したプスコフからの9列車。牽引の電気機関車はチェコスロバキア(当時)製のChS2T型。7月8日撮影。

9列車の客車。緑に黄色の線が3本。ボディーに「PSKOV」と書いてある。7月8日撮影。

続いてサンクトペテルブルクから63列車がお隣の3番線に到着。牽引の電気機関車は同じくChS2T型。7月8日撮影。

63列車から下車する乗客と談笑する客室乗務員。右は回送用の電気機関車。7月8日撮影。

車両基地に回送される63列車。レニングラーツキー駅ではこのオレンジに黄色の塗装の客車をよく見かける。ロシア鉄道の客車というと赤と青、最近はグレーに赤ばかりと思っていたが、現地に来たら客車は色々な塗装があることが分かった。7月8日撮影。

約1時間後、看板列車の1列車「赤い矢」がサンクトペテルブルクから到着。電気機関車はチェコスロバキア(当時)製のChS6型。7月8日撮影。

「赤い矢」の客車。特別な塗装で、キリル文字で「KRASNAYA STRELA」と書いてある。7月8日撮影。

「赤い矢」の直後に9番線にフィンランドのヘルシンキからサンクトペテルブルク経由で31列車「レフ・トルストイ」が到着。7月8日撮影。

「レフ・トルストイ」の客車。客車はロシア鉄道の所属。7月8日撮影。

下車する乗客と客室乗務員。赤い帽子が印象的だ。7月8日撮影。

ヘルシンキ中央駅に到着する32列車「レフ・トルストイ」。2008年6月7日撮影。

停車寸前の「レフ・トルストイ」。2008年6月7日撮影。

下車した乗客と客室乗務員。客室乗務員は珍しく男性だ。2008年6月7日撮影。

今度はエストニアのタリンから33列車が5番線に到着。7月8日撮影。

列車の最後部。連結器が2種類取り付けてある。7月8日撮影。

この列車の客車はエストニア鉄道(EVR)だ。7月8日撮影。

車内には花が飾られていた(違う車内は別の花だった)。7月8日撮影。

タリンに到着したモスクワからの32列車。2008年6月8日撮影。

夜は続々と夜行列車が発車する。この列車は21:50発のノブゴロド行き42列車。7月10日撮影。

右(7番線)は22:10発のサンクトペテルブルク行きの64列車、左(9番線)は22:50発のヘルシンキ行きの32列車「レフ・トルストイ」。7月10日撮影。

22時になってようやくプラットホームに照明が点いた。乗客と見送りで混雑していた。7月10日撮影。

64列車はなぜか牽引の電気機関車が重連だった。7月10日撮影。

長距離列車のプラットホームと近郊列車のプラットホームはフェンスで仕切られている。7月8日撮影。

近郊列車のプラットホームの2本の電車(エレクトリーチカ)。7月8日撮影。